この表皮と真皮の役割をを意識できることで、スキンケアで何をしているのか、がイメージしやすくなります。まずは、この表皮と真皮の役割を簡単に理解しましょう。
皮膚は『表皮』と『真皮』という二つの層でできています。
表皮とは?
表皮は、角層と肌を作る層に分かれています。
角層は、目で見えてる一番上の部分です。体の内部に外からの異物が入らないようにブロックする役目をもっていて、同時に体内の水分を逃がさない役割も持っています。
その、角層の下の部分の『肌を作る層』は、真皮との境目にあり、肌を紫外線から守るメラニン色素を作りだすメラノサイトもあります。
真皮とは?
真皮は、肌を作る層の下から続いており、肌のハリや弾力などの元になり、土台となっています。
また、毛細血管から肌全体に栄養や酸素を供給する層でもあり、肌全体に大事な役割を担っています。
真皮の中には、シワやたるみなどに重要なコラーゲンも含まれています。
このコラーゲンをいかに元気にするのか、または年齢とともに減らさないようにしてあげるのか、で肌の弾力やたるみ、シワなどに大きくかかわってきます。
コラーゲンの減少は、肌年齢と顔の印象に大きな影響を与えます。
また、コラーゲンのパートナーでもあるエストラチンも含まれ、エストラチンの減少もシワやたるみの原因になります。
そして、コラーゲンとエストラチンの間を取り持つような役割をする、ヒアルロン酸も含まれます。ヒアルロン酸はゼリー状の物質で弾力があり、真皮全体のクッションのような役割を担っています。
コラーゲン、エストラチン、ヒアルロン酸、この3つの物質が、肌の印象に大きな影響を与えています。
この3つをいかに食事やコスメで充足させるのか、キープさせるか、が肌を若々しく保つ秘訣です。
10代、20代前半の肌はあまりそういったことを意識しないと思いますが、紫外線のダメージは着実に肌の奥に蓄積されています。
今日、明日、では肌に信号として現れません。しかし、『肌の奥』を意識することがとても大切です。
このブログで、女性の立ち居振る舞いを意識することがいかに重要か、をお伝えしていますが、この『意識する』ということは、実際の行動にも影響与えるのですね。
行動は、この意識が表にあらわれて目に見えた結果、といっても過言ではありません。
かわいくなりたい、きれいになりたい、という意識を持つことで、それに合わせるように実際の所作や行動が変わってきます。
意識の反対は、無意識ではなく、無知、無関心です。
人は、見られてるということを意識することで謙虚になり、可愛く綺麗になろうと努力するものだと思います。
表皮の働きによって、肌のうるおいが保たれ、真皮の働きによって、肌に弾力やハリが生まれる、ということを意識して、鏡で自分自身を客観的に見つめる。
スキンケアの基本は、この『表皮』と『真皮』を意識し、今やってる行為が表皮、真皮、のどちらに影響を与えてるのか、をイメージすることから始まります。